令和2年3月、安曇野市議会は14件の議案に関して一括で審議を行った。
議案の中で、特に注目を集めたのは、「令和元年度安曇野市一般会計補正予算(第5号)」であり、これは市の景気回復や住民サービス向上に向けた施策の一環として位置づけられている。この補正予算は、全ての出席議員21名の賛成で可決された。
井出勝正議員は、地域おこし協力隊募集に関しての質問を行い、2回の応募がなかった理由を問題視した。\nその際、野本岳洋福祉部長は、高い経験要件が応募の障害になったと説明した。また、似た質問を小林純子議員が行い、意味はあるのかと疑問を投げかけ、ハードルの高さが応募者数に影響を及ぼしているとの見解を示した。
一方、増田望三郎議員は農林業に関する議案について言及し、「安曇野の里運営事業」の委託費に言及、指定管理者の選定について疑問を表明した。この問題に対して高嶋雅俊農林部長は選定プロセスにおいて課題があったと認め、今後、改善を図る必要性に言及した。
都市建設費についての質疑も行われ、遠藤武文議員が除雪対策費が余りそうな点を指摘。西沢剛都市建設部長は、消費される予算が見込めない場合には、専決処分で対応する可能性について述べた。
さらに、教育費に関する質問もあり、井出議員が障がい児支援について質疑を行った。この件に関しては、西村康正教育部長が支援員の配置状況に基づき、予算の減少理由について説明した。
各議案に対する質疑が終わった後、全ての議案は特に異議なく可決された。議会の議事が無事に進行する中、社会資本整備のための雪寒機械購入に関する契約議案も可決され、予定通りに次のステップへ進むことが確認された。議会は今後、一般質問を行う予定で、市議は市民に寄り添った政策推進を目指す。