令和5年6月28日、安曇野市議会の定例会が開催され、多くの重要な議題が審議された。
まず、委員会審査報告が行われ、議案第52号から議案第56号までの条例案が一括議題に挙げられた。
特に、安曇野市行政改革推進委員会設置条例を廃止する条例や国民健康保険税条例の改正が説明され、議員からは活発な意見が交わされた。特に、地域住民への影響を考慮する必要性が強調された。
続いて、安曇野市の個人番号の利用に関する条例の改正案が議題となり、賛成意見ではマイナンバーカード制度の導入による行政府の効率化が期待されるとして賛同の声が上がる一方、反対意見ではマイナンバーカードの導入に対する不安が指摘された。議員の井出勝正氏は、カードに関連する問題点を挙げ、「マイナンカードの利用は国民に脅威を与えている」と警鐘を鳴らした。
次に、安曇野市一般会計補正予算(第3号)が提案され、さらにマイナンバーカード関連の施策に関して、議員の間で様々な意見が交わされた。特に、不安を感じている市民が多い中で、政府が依然として施策を強行することに対し強い反発があった。反対意見を述べた議員も多く、特に個人情報保護や公共サービスへの影響が懸念された。
この日程では、陳情もいくつか提起され、特に「穂高北小学校に安全で広い駐車場の設置を求める陳情書」が審議の焦点となった。賛否が分かれる中、周辺の駐車場の不足を解消する必要性が議論され、陳情書が採択されることとなった。議員の猪狩久美子氏は、駐車場不足は教育の場において重要な問題であると強調し、早急な対応を求めた。
また、国際交流を促進するための施策については期待と懸念が交錯し、特に給付型奨学金制度の導入が求められる一方、財源の確保や公平性についての質疑があった。陳情第2号に対しては賛成と反対が割れる中で、決定が不採択となり、議会としての方針が示された。
最後に、補欠選挙に関する議題も取り上げられ、議員たちは円滑な選挙手続きについて確認を行った。市民とのさらなる対話を求める声もあり、議会の開かれた姿勢が求められた。今後も市政における透明性の向上と市民参加を促進するための施策が見込まれる中、安曇野市議会の役割が重要視されていることが伝えられた。