安曇野市議会の令和6年9月定例会が9月12日に開催され、各議員が市政に関する一般質問を行った。中でも、橋本裕二議員が国営アルプスあづみの公園の利用促進について質問し、市民による日常的な利用状況を問うた。市が把握しているのは年間パスポートの購入者数のみで、市民の利用実態は把握できていないと横山佳久都市建設部長が述べた。また、安曇野市では緑のまちづくりの一環として、市民向けに公園利用の促進を目指す考えが示された。
さらに、内川集雄議員が犯罪防止対策について質問した。特に万引き問題に焦点を当て、小売業者に対する支援策の必要性を訴えた。内川議員は、「軽微な犯罪だから蓄積され、重大な犯罪につながる」とし、万引き防止策に対する市の取り組みを強化する必要があるとの意見を述べた。これに対して黒岩一也商工観光スポーツ部長は、現在の市の支援策について説明した。
この定例会では、部活動に関する地域移行や新市立博物館の整備方針も討議された。部活動について、橋本議員は地域での教育機会を増やし、子供たちに多様なスポーツ経験をさせることの重要性を主張した。教育委員会は、モデル事業として堀金中学校での地域活動を紹介し、今後の展望を語った。
また、新市立博物館において、教育や地域活性化の役割を重視する意義が再確認され、さまざまな案が検討中であることが報告された。教育長は、博物館が市民と観光客に接する場所となることを目指す考えを示しており、地域の文化や歴史の発信に務める意向を示している。
このように、安曇野市の議会では市民生活や教育、地域活性化に向けた多くの重要な議題が取り上げられ、今後の取り組みへの期待が寄せられている。