令和2年12月18日、安曇野市議会は12月定例会の最終日を迎え、各議案についての審議が行われた。
最初に、市長宮澤宗弘が出席し、今定例会では議案20件、陳情5件、追加議案4件、議員提出議案4件が審議されることを告げた。
特に注目されたのは、議案第131号の令和2年度安曇野市一般会計補正予算の審議である。財政部長宮澤修氏が、この補正がひとり親世帯への臨時特別給付金の支給に関するものであり、国からの支援を含む内容であると説明。議員からの質問はなく、原案の通り可決される見込みである。
続いて、議員から提出された意見書についての議論が行われた。小松洋一郎議員が提出した「国土強靱化予算の継続を求める意見書」に賛成する議員が多く、安曇野市の自然災害対策に寄与する重要な議題であると強調される。
また、議員提出第6号から第9号までの議案、特に「日本学術会議の独立性の堅持を求める意見書」についても賛否が分かれる中、賛成の意見を持つ議員がその必要性を訴えた。反対意見もあり、特に政権の任命権について議論がヒートアップした。これは学問の自由を守るための重要なポイントとして位置づけられる。
他の議案については、特に安全・安心の医療と介護の実現に関する意見書が出ており、これについても多くの賛成討論が見られた。議員たちは共通して国民の健康を守るための取り組みを支持する強い意向を示した。
最終的には、議案はおおむね原案通り可決される方向で進み、各議案の審議が終了した。市長は冬の到来に際して市民に感染症対策の協力を呼びかけ、来る年が平穏な年であることを願い閉会挨拶を行った。
この定例会は、これまでの議題を円滑に処理し、安曇野市の発展と市民の生活向上に寄与するための重要な場であったと言える。