令和5年12月25日、安曇野市議会は12月定例会を開会した。
議題は議案38件、陳情3件、追加議案等10件、議員提出議案2件に及ぶ。
特に、議案第143号から第150号では、安曇野市特別職の職員の給与に関する条例や、一般職の職員の給与に関する条例の改正が示され、全員賛成で可決された。
平林洋一総務部長は、「この条例改正は、令和5年8月の人事院勧告に基づくもので、給与引き上げが含まれている」と説明した。
また、議案第146号では、国民健康保険税条例の一部改正についても審査が行われ、こちらも全員賛成で可決された。
ガザ地区に関連する議員提出の意見書や、再審法の改正に関する議論も活発であった。ガザ地区における戦闘停止及び人質の即時解放を求める意見書については、猪狩久美子議員が提案し、賛成多数で可決された。「我々の立場からできることとして、政府に対してしっかりと要請していくべきだ」と強調した。
再審法について議論された議員提出第12号においては、多様な意見が交わされた。一方で、大竹啓正議員は反対の立場から、「冤罪対策には専門的な知見が必要であり、スピード感だけが求められるのは早計だ」と訴えた。
賛成意見では、井出勝正議員が「冤罪被害者は速やかに救済されるべきで、そのためには証拠開示の制度化が不可欠」と訴えた。
結論として、陳情第11号は可決されたが、反対意見の中には十分な調査が行われていないとの指摘もあった。