令和3年安曇野市議会6月定例会が5月31日、安曇野市議場で開会した。
午後の開会にあたるこの会議では、市長報告が主たる内容となり、特に新型コロナウイルス対策や市の財政について多くの議論が交わされた。
市長の宮澤宗弘氏は、東京2020オリンピック聖火リレーの成功を称賛する一方で、経済や市民生活への影響を強調した。市場では感染者数の増加が続いており、宮澤市長は「感染拡大防止の取り組みにご協力を」と市民に再度呼びかけた。
6月24日までの予定で進行中の定例会では、多くの議題が取り扱われる。
報告第5号から第12号までは、令和2年度関連の各種予算繰越しや事故繰越しについての内容が説明された。
特に注目されたのは、報告第5号の令和2年度一般会計繰越明許費の報告についてだ。これには、道路橋梁の修繕や土木事業の調整に伴う明許繰越しが含まれており、宮澤財政部長は「全体で28億円程度の繰越しになる見込み」と述べた。
また、専決処分の報告についても集中的に質疑が行われた。とくに、ワクチン接種や経済支援に関連する予算については、住民からの期待が集まっている。低所得のひとり親家庭への給付金も話題になる中で、再度的な経済支援の必要性を訴える議員も多く見受けられた。
30日過ぎには各議案が討論される予定であり、さらなる市民の関心が高まる中、進行に注視する必要がある。
議会が取り扱う内容の中には、新型コロナウイルス感染症の影響により管理が難しい公共施設についての報告も含まれている。市営住宅に関する再生計画や新総合体育館の利用についても注目が集まることであろう。
新たな市議会の決定が、また地域社会にどのような影響を及ぼすか注目されている。