安曇野市は、令和4年9月に開催された定例会において、主に教育や子育て支援に関する問題について議論を深めた。特に、保育の質や地域への対応に関する発言が印象的だった。
初めに、井出勝正議員は、三郷西部認定こども園の運営について質問した。この中で、検討委員会の報告を引用し、子供たちの視点に立った議論が不十分であったとの指摘をした。市長は、教育・保育の質を担保しながら、地域との連携を進める必要性を強調した。
また、保護者や地域住民への説明が求められている中、子供にとっての重要性や地域における支え合いの重要性にも触れ、市としても環境を整えるよう努めるべきだとの見解を示した。
さらに、家庭相談事業の運営状況についても議論が交わされた。児童相談所との連携を強化し、早期発見と支援の重要性が認識され、職員の資質向上と相談件数の増加に即応できる体制づくりが求められた。
次に、碌山美術館についても触れられた。市長は、安曇野のシンボルとしての重要性を強調し、クラウドファンディングの成功を踏まえ、さらなる地域からの支援を期待する意向を示した。美術館の運営に関心を持ち続け、多くの人々に訪れてもらえるよう、PR戦略を考えていく必要がある旨を説明した。
最後に、コロナ禍における児童館の利用状況についても言及があり、乳幼児の来館が減少した原因として、感染症対策が影響していることが指摘された。未来の子どもたちの育成に向け、地域住民と連携し、多様なニーズに応える形で相談体制やサポート体制を強化していく方針が示された。