令和元年第3回大台町議会定例会が開催された。
主な議題には、平成30年度の健全化判断比率や資金不足比率、各株式会社の経営状況に関する報告が含まれ、特に株式会社フォレスト・ファイターズと株式会社エム・エス・ピーの経営状況が注目を浴びた。
まず、総務課長の森亨君が報告した「平成30年度健全化判断比率」では、実質公債費比率が9.2%で、将来負担比率は48.7%に留まり、早期健全化基準内にあることが確認された。健全化の指標として、両指標とも町の財政運営が適正であることを示していると強調した。
次に、報告第7号と第8号では、フォレスト・ファイターズの売上高が前年比5.12%増で7235万2000円となり、特に希少木材の販売が寄与したと報告した。また、同社は地域の雇用を創出しながら事業を展開しているとのことだ。
一方、エム・エス・ピーは、売上が前年比2.6%増で36800万円になるも、特に運送コストの高騰が利益を圧迫し、最終的に71.1%の利益減となった。また、日々の経営努力により安定した受注を確保している仁科章専務が、今後の人手不足対策および生産性向上の施策について言及した。
株式会社宮川物産は、柚子の収穫が遅れている現状を踏まえ、より強力なマーケティング戦略が求められることを明らかにした。小野恵司君は、農産物の価格や収穫量の変動について質問し、地域農業についての考察が展開された。
また、道の駅奥伊勢おおだい株式会社の報告では、集客施策の見直しが迫られる中、職員の努力により還元率の確保に成功したが、それでも収入の減少傾向に危機感を強めているとのこと。各企業の経営改善と地域振興策の両立が地域の課題になっていることが強調された。
教育委員会の業務報告では、特別支援教育に関する取り組みや、いじめ対策の進捗が報告された。教育環境の整備について質問が上がり、それに対する対策が議論を呼んだ。