松阪市は令和6年6月の定例会を開催し、複数の補正予算を議題とした。
最初に、松阪市一般会計の補正予算に関する議案第55号が提起される。市議会では、健康教育事業費の施策の中止について質疑が行われ、14番の田中正浩議員がクラギ文化ホールの工事に伴う予算計上を問いただした。保険健康担当理事の大西学氏は、同フェスティバルの中止はクラギ文化ホールの改修工事によるものであり、別の一部イベントの実施を検討する経緯も説明した。
さらに、ベルファーム施設整備事業費としてユニバーサルデザイン遊具購入が議論され、購入費用についても確認が行われた。田中議員は、この遊具が障害者に配慮されたものであると再確認し、今後の整備計画に期待を寄せた。
次に、議案第56号の競輪事業特別会計補正予算では、深田龍議員が競輪の運営方法やその多様化の影響について質問した。競輪事業担当理事の松林正人氏は、市の財政的恩恵を強調し、市が新たに設立したスポーツ振興研修センターの業務の委託を含む債務負担の変更について説明を行った。
その後、国民健康保険事業特別会計補正予算や各種条例の改正案も審議され、特に公共施設や保育所に関する基準の見直しが重要視された。
議題の中では、クラギ文化ホールの大規模改修についても広範な質疑が行われた。特に照明設備については、事業者の提案に対して使い回しの予定を見直し、LED化することが求められた。これは、特に舞台の設計において経済的な選択肢が関与しているとして、参加議員からの指摘を受けてのものである。
最後には「再審法改正を求める意見書」に関する請願も議題に上がり、これは三重県内で採択された背景を踏まえ、松阪市としても賛同を示す動きが強調された。 各議案はいずれも各常任委員会に付託され、詳細な審議が進められることが期待される。