令和4年第2回大台町議会定例会が、6月10日に開催された。
本会議では、議員から公共施設のトイレ及び学校給食の無償化についての一般質問が行われた。特に、宮田明彦議員は、公共施設のトイレについて、特に洋式化の必要性を強調し、教育環境としての重要性を訴えた。彼は、沢山の子どもたちが洋式トイレで育ってきた状況を踏まえ、変化が必要だと述べた。
尾上町民福祉課長は、町内保育園のトイレの洋式化率は92.5%、小中学校は50%であると報告し、小中学校や避難所での洋式化の進展を示した。また、総務課特命監山下晃君は、避難所指定施設の洋式便器の設置状況について説明した。
次に、学校給食の無償化についても質問が続けられた。教育課長の大森豊君は、この取り組みが子育て世代の教育費負担軽減を意識したものであることを説明した。さらに、この無償化政策によって、給食の質を保持しつつ、滞納整理の必要がなくなるメリットがあると述べた。
また、上瀬ひろみ議員からは、観光施策や宮川の利用者コーディネートについて質問が発信され、観光振興計画の重要性が強調された。観光振興施策の策定が進んでおり、町の資源を守るための取り組みが求められていることが議論された。観光客に対しての配慮についても意見が交わされた。
さらに、小野恵司議員が財政改善についての質問を行い、過去3年間の経常的経費の額や経常収支比率の推移について質問して、財政運営における今後の取り組みが議論された。特に、基金の運用についても意見が交わされ、債券運用の効果が指摘された。岡本会計管理者は、債券運用の開始後に運用益が一定の成果を上げているとし、今後の運用方法についても特に留意していく考えを示した。
このように、公共施設のトイレ問題や給食無償化、観光振興施策、そして財政改善に関する多くの意見が交わされる中で、議員は町の未来について真剣に考える姿勢を見せた。議会は大台町の持続可能な発展に向けて、効果的な議論を重ねていく必要があると考えられた。