令和5年第1回大台町議会臨時会が開催された。
議会では、大台町営バス条例の一部改正や一般会計補正予算の議案が審議された。特に補正予算では、地域観光の促進に関する重要な議論が展開されている。議長の岸良隆氏が開会を宣言し、出席議員数が10名であることが確認された。
この臨時会では、2つの議案が提出され、議論の中心となった。まず、議案第1号の大台町営バス条例の一部改正について、西本教広企画課長が提案理由を説明した。この改正は、利用促進を目的とし、天災等の際にバス使用料を免除できるようにするものである。
続いて行われた議案第2号、令和4年度大台町一般会計補正予算についての提案では、西保則総務課長が詳細な説明を行った。奥伊勢フォレストピアの集客力強化に向けた支援や、障害者福祉サービスに関する予算の補正案が含まれ、合計1099万1000円を追加計上し、83億3354万5000円とする計画が示された。この予算計画について、多くの議員が意見を述べつつ、賛成と反対の討論が交わされた。
特に古田廣幸氏は、補正予算に対して反対意見を示した。この議念においては、補助金による割引が経営改善に結びつくかどうかに疑問を呈し、根本的な経営戦略が必要であると強調した。他方で小野恵司氏は、フォレストピアの施策を評価し、地域の観光事業の発展に期待を寄せる意見を述べた。
最終的に、議案第1号は全員賛成により可決された。議案第2号についても多数の賛成により進行され、一般会計補正予算が可決された。今回の臨時会を通じて、大台町の持続可能な地域振興や観光戦略に関する議論が深められたことは、今後の地域政策において重要な一歩となるだろう。