令和3年第4回大台町議会定例会が12月14日に開催された。
この会では、複数の議案と請願が審議された。特に、(仮称)三重松阪蓮ウィンドファーム発電所の計画に反対する動きが際立った。地域住民の懸念に基づき、4507名からの反対署名が提出され、議員たちはその意見を尊重する姿勢を示した。
古田廣幸議員は、発言の中で当計画が近隣住民に与える影響について指摘した。「騒音や低周波音による健康被害が懸念される」と、風力発電機の設置による問題を強調した。
また、地域の水源に関する懸念も取り上げられ、「森林伐採や造成が進むことで水環境が悪化する」との具体的な指摘があった。こうした懸念に基づき、議会は反対の決議を可決する形で住民意見を尊重した。
一方、議案には空き家対策や中小事業者の税制改正も含まれており、これらも全て可決された。町長の大森正信氏はこれらの施策の意義を説明し、地域の活性化を図る重要性を訴えた。
閉会に際し、岸良隆議長は、「地域住民の意見を重視し、今後も適切な施策運用を進めたい」と締めくくった。議会は、地域の問題解決に向けて、多岐にわたる課題に対して取り組む姿勢を示している。