令和３年１１月、大台町議会全員協議会が開催され、林業施設の譲渡や空き家対策、道の駅の環境整備について議論された。
議長の岸良隆氏が開会の挨拶を行った後、大森正信町長が先日の衆議院選挙について感謝の意を表明した。続いて、林業生産活動拠点施設の譲渡が話題に上がり、尾田徳昭森林課長が詳細を説明した。施設の譲渡は、現在の管理者である株式会社フォレストファイターズに無償で行う計画であると述べた。この譲渡は経済的な負担を軽減することを目的としているが、将来的な施設の運営についての懸念も多く出された。
東久生議員は、譲渡後の修繕費用を町が負担する可能性について懸念を示し、経済的な持続性に疑問を呈した。また、フォレストファイターズの今後についても重い責任を伴うとの指摘があった。さらに、現在の貸館業務の実績が乏しいことがこれからの運営に影響を及ぼすのではないかとの意見もある。これに対し、尾田森林課長は譲渡に向けて現在の管理に問題はないと強調した。
次に、大台町の空き家対策に関する議題が設けられ、建設課の鳥山隆徳課長が条例案について説明した。町内の空き家を適正に管理・除却するための全体的な方針が示されたが、村田尚登議員からは将来の運用基準の必要性についても言及があった。
また、道の駅の環境整備事業についても意見が交わされた。駐車場や交通の流れに関する新たな配置が提案され、運用面でも議論が行われた。新たに設置される女子トイレも含めて、利用者の利便性を向上させるための技術的な関与が求められる。今後、執行部は住民の意見も考慮しながら進めていくことが求められている。
会議の最後には、全ての議題について関連資料の提供が求められ、意見交換が行われた。これにより、町民への透明性を確保し、次回の議会の活動につなげることが期待されている。今後も議会は住民の声に耳を傾け、施策の改善に努める意向を示している。