令和2年第3回大台町議会定例会が行われ、高齢者福祉と障がい者福祉に関する重要な議題が議論された。議員の小林保男氏は、高齢者福祉について、まず町内の介護保険施設数とその利用状況を問うた。
大台町には、特別養護老人ホームが2施設、介護老人保健施設が1施設あり、現時点での介護保険施設の利用者数は、特別養護老人ホーム82名、介護老人保健施設104名となっていると回答。
また、高齢者が安心して地域で生活できるよう、町では外出支援事業や地域介護予防活動支援事業を実施し、地域内での交流促進に取り組んでいることが強調され、具体的には、健康づくりや介護予防教室における活動の成果が報告された。
次に、障がい者福祉に関して、保護者の高齢化が進む中で障がい者施設がどのように運営されているかが取り上げられた。町では、障がい者の相談支援事業を行い、包括支援センターや介護事業所と連携し必要なサービスを提供している。また、地域での自主的な活動を促進するための支援が行われていることが示された。
しかし、現状ではグループホームが町内に存在しないため、町外の施設を利用せざるを得ない状況にあり、今後町内に設置するための取り組みが求められた。町の健康増進に向けた施策とともに、障がい者が地域で自立式生活できる環境作りが重要視されている。
さらに、町の歴史や文化に関する取り組みも話題に上がり、木地師などの文化遺産の継承が議論された。町長は、教育や地域振興にもつながるような施策を継続的に検討すると述べ、特に地域の特長を活かした取り組みが今後の町づくりに繋がると強調した。