大台町議会は令和2年第3回定例会を開催し、一般質問が行われた。
特に報徳診療所における新型コロナウイルス感染症対策が話題となった。事務長の保田雅宏氏は、受診者に対する検温、手指消毒の徹底を強調した。さらに、感染疑いのある場合には別室での対応を行うことを説明した。実施される抗原検査も含め、感染の防止に向けた取り組みを行っている。
オンライン診療についても言及があり、事務長はこの新しい形態が特に高齢者にとって有用であることを説明した。事前に来所する必要があるが、スマートフォンやパソコンを活用することで、通院が難しい高齢者も診療を受けられる利点がある。利用促進に向け、家族の協力が重要になるとした。
また、災害ごみ処理の体制について、生活環境課の上瀬敦也課長が詳細に説明。災害廃棄物の迅速な処理体制とともに、国の新たな支援制度についても触れた。特に、大規模な災害が予想される中で、地域の連携を図る必要性が強調された。
さらには町の防災対策や生ごみを肥料として活用する取り組みも議論され、町民の意識向上を図る施策も求められた。特に、生ごみ堆肥化は高齢者の参加が多い一方、新規参入者が少ない問題も浮上した。地域課題の解決を図るため、活動の周知や参加促進に向けた取り組みが必要だとの指摘があった。
このように、議会では新型コロナウイルスへの対応とともに、地域防災や環境施策の重要性が改めて確認された。