令和3年8月11日、大台町役場にて臨時会が開催され、重要な2つの議案が可決された。
最初の議案は、「大台町ふるさとプラザ「もみじ館」条例の廃止について」だ。提案者の辻本肇産業課長は、条例廃止の理由として、施設が令和2年度末で管理期間が終了して以来、再度の公募にもかかわらず適切な候補者が現れず、休館状態が続いていることを挙げた。施設の利用を促進するためにも、用途の幅を広げる必要があると強調した。
古田廣幸議員は、地域住民からの残念という声を取り上げ、条例廃止後の施設活用について詳しい説明を求めた。辻本課長は、すでに相談会を実施し、様々な活用方法の提案を受けていることを説明。また、普通財産として利活用できることで期待感が高まっていると述べた。
さらに、小林保男議員が、今後のスケジュールや貸付けの条件について質問を投げかけた。辻本課長は、公募をはじめ、適切な審査を経て、早ければ10月中旬には貸付者が決定する見込みを示した。
議案第56号では、令和3年度の一般会計補正予算が提案された。上瀬敦也総務課長は、主に新型コロナワクチン接種の経費や三重県知事選挙に向けた執行経費を追加する内容であると説明し、全体の財源として3670万円の寄与があると述べた。小野恵司議員は、選挙の開票所の暑さ対策について提案し、総務課長も今後の検討課題として捉えることを表明した。
このように、両議案は地域の角度から重要な施策として一般的な同意を受け、可決された。今後は施設の利活用を進める施策と、財政の透明性を確保するための議論が必要とされる。