令和4年第3回大台町議会定例会が9月9日に開催された。議題には、令和3年度の健全化判断比率や資金不足比率、また、各株式会社の経営状況に関する報告が含まれている。
今年度の健全化判断比率についての報告が行われ、實質赤字比率などの指標によると、全ての会計が黒字であり、健全な財政運営が続いているとされている。西保則総務課長は、実質公債費比率は8.1%、将来負担比率は13.9%とし、いずれの指標も早期健全化基準内にあると強調した。
続いて、資金不足比率の報告があり、こちらも流動資産が流動負債を上回るため、資金不足額は発生していないとの説明があった。これらは町の財政の安定性を示すものであり、特に古田議員が発言したように、過去に比べて将来負担比率が順調に改善されていることが、多くの努力の成果であると評価されている。
さらに、株式会社フォレスト・ファイターズの報告もあり、同社の経営状況は良好であり、新規就業者を採用し、人材育成に努めているとのことである。同社は大台町の林業振興にも貢献している。
その他の報告では、株式会社宮川物産や株式会社エム・エス・ピーの経営状況についても詳しく説明され、特に、エム・エス・ピーは、木材プレカット業界での競争が激化する中、前年の売上を上回る結果となったことが強調された。
最後に、教育委員会の事務に関する点検評価報告が行われた。大森教育課長が報告し、主に事業の成果と評価について説明を行った。特に小中学校におけるICT教育の支援が注目されており、デジタル化の進展に寄与する取り組みが続けられることが期待されている。
また、議長から人権擁護委員の推薦に関する諮問が提示され、大森町長が提案した西村美鳥氏が推薦され、議会の異議なく決定した。このように今回の議会では、財政状態の健全性を示す数多くの報告があり、町の事業が順調に進捗していることが確認された。