令和3年4月23日、大台町役場大議室で全員協議会が開催された。
今回の会議は、新型コロナウイルスの感染状況が厳しい中で行われた。町長の大森正信氏は、「昨日の感染者は68人で、日に日に増加している。特にゴールデンウィーク期間中の外出を控えることが重要」と警戒を呼びかけた。
重要な議題の一つは、新型コロナウイルス感染症対策である。健康ほけん課長の保田稔氏は、松阪市でのワクチン接種予約の問題を報告。予約開始後、電話が繋がらないなどの事例が相次ぎ、多くのお叱りを受けたと述べた。「予約状況の把握や、次回の改善策を検討していきたい」と強調した。
続いて、旧報徳病院の解体工事に伴う事業損失補償についての説明が行われた。総務課主査の中西秀文氏は、解体工事による損害調査の結果、隣接する施設に新たな損傷が確認された事例もあると述べた。この補償を受けた場合、原状回復にかかる費用を算出し、所有者に金銭で補償する見込みだ。議員からは、補償の対象がどの範囲かを尋ねる意見も出た。
ホタルの里公園の用途廃止と貸付けについても協議された。この取り組みは地域活性化を目指し、貸付けの内容にはキャンピングトレーラーを使った宿泊事業や自然体験を取り入れる計画だ。町は、これにより過疎地の認知度を高める狙いがあると説明された。議員からは、地元の理解が大切であるとの声もあった。
また、指定管理者制度の見直しに関する報告では、公募による施設とそうでない施設を明確にする必要性が述べられた。選考は公平性を重視しつつ行われるとのことだ。
ツキノワグマに関しては、その対応ガイドラインが策定されたことが報告された。目撃情報が多く寄せられる中、町民と観光客の安全を守るための取り組みが進められる。