令和5年11月、第6回松阪市定例会が開かれた。
議案には、令和5年度の各種補正予算が含まれ、特に一般会計補正予算が注目を集めた。
環境福祉委員長の沖和哉市議が報告した中で、議案第117号の令和5年度松阪市一般会計補正予算に関する質疑が多く挙がった。
一般会計では、マイナンバーカードのローマ字表記に関する対応が問われ、「氏名の振り仮名を設定し、ヘボン式ローマ字にて表記できるようにする」という報告があった。
沖議員は、「外国での使用にあたり、ローマ字が一文字違うと認識されない可能性がある」と指摘し、不安の声を上げた。
次に、議案第118号の令和5年度松阪市介護保険事業特別会計補正予算は、その内容に対し全員の賛成が得られた。
また、議案第121号の松阪市民病院の補正予算についても議論が重なった。
「病院広報誌の作成業務において、過去の実績を条件とすることで他業者が排除されるのでは」と反対意見が表明された。しかし、結果として予算案は原案どおり可決。
さらに、松阪市国民健康保険税条例の一部改正については、出産時の免除申請に絡む質疑があり、効率的な手続きの必要性が強調された。
今回の定例会では、補正予算が全て承認され、議員間の質疑が多岐にわたる様子が見受けられた。
特に、財政調整基金の増加や退職手当の傾向も議題に上り、市民生活に直接影響を与える内容が中心だった。
市長の竹上真人氏からも、市民が実感できる施策の実施が求められた。