松阪市は、先月の定例会において、自転車用ヘルメットの着用推進を議論した。新型コロナウイルス感染症の影響もある中、道路交通法の改正により、全ての自転車利用者に対するヘルメットの着用が努力義務化されたことが話題に上った。市内の職員も通勤に自転車を使用する者が多く、ヘルメットの着用率向上が求められるとの見解が示された。
特に中学生に関しては、全員にヘルメットが配布され、通学の際にはほぼ全員が着用している状況が確認されている。しかし、小学生については、一部の学校ではヘルメットの支給が行われていないという現状がある。教育長は、ヘルメットの必要性について啓発活動を進める意向を示したが、実際の着用・所持の状況は把握していないという。
また、リチウムイオン電池の取り扱いについても言及があり、クリーンセンター内での火災リスクが増加していることが懸念されている。リチウムイオン電池や充電式小型家電の混入は重要な課題で、市は新たな啓発活動や適正回収の強化に努めている。しかし、火災件数は令和4年度において122件に上り、対応策の強化が求められている。
また、松阪市内の観光施策についても言及があった。入込者数は直近の年で回復傾向にあるものの、宿泊業の課題や遠方旅行者誘致が必要だとされている。市は観光振興に向けた施策を展開しており、松阪を訪れやすい観光地とするための取り組みが進められているが、市民自ら松阪を旅するような感覚を持ち続ける施策が必要だと言及された。今後も、市民の安全を確保しつつ、しっかりとした観光振興策を推進していく必要性が強調された。