令和3年4月9日、松阪市では第2回臨時会が開催された。この会議では、主に新型コロナウイルス対応策と予算関連の議案が審議された。
特に注目を集めたのは、議案第60号の令和3年度松阪市一般会計補正予算(第1号)であった。この補正予算では、感染拡大防止と市民生活の安定を目的とした施策が盛り込まれていた。具体的には、ワクチン接種の促進を図るため、65歳以上の高齢者に接種券を発送し、5月6日からは集団接種を開始する予定であると、竹上 真人市長が説明した。
さらに、竹上市長は「コロナに負けるな!松阪みんなの商品券」の第2弾を発行する計画についても言及した。この商品の発行により、家計への支援と地域経済の活性化を同時に図る狙いがあるという。
副市長の山路 茂氏は、補正予算の内容について詳細な説明を行った。今回の補正予算では、歳入歳出にそれぞれ6億1628万8000円を追加し、総額718億6896万円とすることが決定された。特に注目が集まるのは、プレミアム率60%の「コロナに負けるな!松阪みんなの商品券」が発行される点で、5000円で額面8000円の商品券が購入できるプランが計画されている。
また、議案第61号は専決処分の承認についてのもので、昨年度からの経済対策に関するものである。新たに対策として、松阪市民の生活保障を目的としたものであり、令和2年度の補正予算の承認も含まれていた。これに関して近田 雄一人事・財務担当参事は、市民生活への影響と経済の回復を意識した補完的な施策と説明した。
さらに、議案第62号および第63号の都市計画税に関連する法律の改正についても議題に上がり、いずれも市民の負担を軽減しながら必要な財源を確保するための施策だと説明された。これらの議案は全て採決により承認され、松阪市のさらなる財政健全化への道筋が示された。
最後に、議案第64号では公平委員会委員の選任についても決定され、新たに寺本 博美氏が委員として選任された。これは市政の透明性を高めると期待されている。会議はすべての議題を無事に終了し、午後1時10分に閉会した。