松阪市の令和2年第1回定例会において、数多くの議案が審議された。日程第1の議案第1号では、令和2年度一般会計予算が637億3600万円で可決した。市長の竹上真人氏は、今予算では過去最大規模を示し、市民へのサービス向上を目指すと述べた。
また、競輪事業特別会計予算および国民健康保険・介護保険事業特別会計予算も同時に可決された。競輪事業特別会計予算は7400万円、国民健康保険事業特別会計は27億2300万円、さらに介護保険は26億6800万円である。その中で、国民健康保険の納付金減少は、国から県への補填金が多かった結果とされる。
新たな制度の導入も行われる。特に環境福祉委員会においては、高齢者でのドライバー運転能力自己診断事業の実施が紹介された。これに対して、山本芳敬環境福祉委員長は、地域や家族と協力し、交通事故の防止につなげる必要があると強調した。
また、松阪市はワンモアベイビー事業を通じて、子ども医療費助成についても拡充を図る。さらに、男女共同参画推進関連の事業評価を行い、男女共同参画行政の実施状況についての見直しも求められた。
交通安全対策および防犯対策が重要な課題として挙げられ、特に防犯カメラ設置については自治会からの相談が上がる中で、支援が必要とされることも議題にされた。そのため、予算を確保しつつ、地域からの視点も取り入れていく姿勢が求められた。
最後に、大学誘致等の基礎調査事業が行われることが確認され、今後は地元高校生からの意向を伺う形で進められる予定である。本市の発展につながる施策が数多く提出され、今後の市政運営に期待が寄せられているところである。