松阪市の令和元年11月定例会が開催され、複数の補正予算案が承認された。
特に注目されるのは、令和元年度松阪市一般会計補正予算第4号であり、複数の予算案が含まれる中で、全議員の挙手により原案通り可決された。環境福祉委員会の山本芳敬議員は、一般会計の詳細を報告した。
介護保険事業についても特別会計の補正予算第3号が可決され、介護報酬の不正請求問題について説明があった。山本議員は、「介護報酬の返還に関する訴訟が続いており、結果に注目が必要だ」と指摘した。
さらに、松阪市民病院についての補正予算案も議題となり、診療報酬の減点要因が説明され、看護師の確保に関する課題が議論された。議長の大平勇議員は、「看護師の増員や過重労働の問題も考慮する必要がある」と強調した。
市は公共施設の指定管理者の選任を行い、地域活性化に関連する項目について質疑が行われた。特に、松阪市飯高グリーンライフ山林舎の運営方法に関して具体的な取り組みが求められた。
また、生活保護受給権の侵害に関して調査を求める請願が審議され、賛成意見がいくつか上がったが、採決の結果は不採択となった。議会内においては、職員や市民との意見交換の必要性が確認された。
その後、副市長と教育委員会委員の選任が行われ、各人の経歴が紹介された。議会の全体の運営において、議員からは「市民に寄り添った政策形成が求められる」との意見もあった。
最終的に、すべての議案が可決され、令和元年度の議事日程が終わりを迎えた。議会は市民生活を向上させるための施策を着実に進めていくことを確認して会議を終了した。