令和2年8月19日、松阪市議会臨時会が開かれ、重要な議題が議論された。特に注目されたのは、今年度の一般会計補正予算についてである。
教育長の中田雅喜氏は、補正予算が学校再開に伴う感染症対策や学習保障を実施するためのものであると述べた。具体的には、国の第二次補正予算に基づき、約5950万円が追加され、歳入歳出予算の総額は896億1224万1000円となる。この予算には、児童生徒の安全確保を目的とした支援事業が含まれており、特に消毒液や温度計、教室の環境改善に向けた費用が盛り込まれる。
中田教育長は、コロナ禍における学習状況の把握や現在の課題についても詳しく説明した。家庭学習に対する重要性を強調し、各校の取り組みとして、図書館の本を各家庭へ配送するなど様々な対策を講じたと明かした。しかしながら、短い夏休みにおける宿題の多さが問題視されていることも事実である。
さらなる質問に対し、教育長は感染症対策と熱中症対策の両立に挑む必要性を強調した。特に、教室環境についての調査や改善が求められている。「窓を2方向開けると、外気の影響を受け、教室内の温度にばらつきが生じる」と中田教育長は指摘した。
報告項目として、損害賠償にかかる専決処分や工事請負契約における変更契約の結締なども取り上げられた。これらはすべて法律に基づいたものであり、それぞれの報告が行われたが、質疑応答では特に議員からの異論は出なかった。
なお、会期は本日から明日20日までの2日間と決定され、本会議は明日午前10時から開催される予定である。議会全体が市民のための安全・安心な環境を目指している様子がうかがわれる。