令和3年8月12日、松阪市における臨時会で、議員の選任や会計補正予算など、重要な案件が審議された。議案第86号では、松阪市一般会計補正予算(第5号)の提案が行われ、歳入歳出予算の総額が726億3000万円となる見込みが示された。また、第87号案件である松阪市民病院事業会計補正予算では、医療機器の購入が主要なテーマに挙がり、附属病院における重要な設備投資について質疑が交わされた。
特に、議員からは高額な医療機器導入に関する疑念が呈され、詳細な説明が求められた。教育委員会の鈴木政博氏は中高生への激励金について具体的な経過と金額の変更理由を説明したが、取引の透明性に疑問の声があり、今後の運用に注視が必要と感じられた。
加えて、議会改革特別委員会からの提案を受け、特別委員会の設置が可決され、議会の運営改善が目指されることとなった。国におけるデジタル社会形成に伴う関係法律の整備についても議論され、施策の実施に向けた動きが見えた。
なお、特別注目案件である五主津波避難タワーの建設が議題に上がり、地域の安全を確保するための投資の妥当性について質疑応答が行われ、結果的に可決された。特に、津波避難計画を反映した設計がなされていることが強調され、新たな防災インフラとして期待が寄せられた。