松阪市の議会運営が行われた令和3年5月定例会では、震災時の避難所やガスエアコンの設置状況について議論された。特に、田中正浩議員は、小中学校におけるガスエアコンの設置数とその効果について再度確認したいと表明した。
田中議員によると、震災時に小中学校の避難所として多くの市民が利用する体育館の収容数や、ガスエアコンが設置された教室の数は重要だという。教育委員会事務局長の鈴木政博氏は、松阪市立小中学校の空調設備整備業務により、695教室にエアコンが設置されたと述べ、263教室が都市ガスを熱源としていることを明らかにした。田中議員は、実際の体育館の収容人数が現実的である必要があると述べ、例えば小学校の体育館が9450人とされていることに疑問を呈した。
また、田中議員は南海トラフ大地震による被害予想についても言及。防災担当参事の北川高宏氏が発表したところによれば、松阪市内での死者数は約1100人、倒壊家屋は約4600棟と見積もられている。教育環境についても、田中議員は教室の使用の可能性と、ガスエアコンの選定根拠についても言及した。
一方、松本一孝議員は松阪城跡の復元問題について質疑した。市の文化庁の勝手な先入観で建造物の復元が難しいとされる中、一部市民からの天守閣の復元の希望がある中、会議が行われた。内山次生文化部長は、復元には明確な根拠が必要であり、過去に失われたものがそのまま再建されることは難しいとの見解を示した。
さらに、松阪市では新型コロナウイルス対策にも取り組んでいる。職員への在宅勤務の導入や会議人数制限など、公共サービスが感染防止の観点から模索されている。