松阪市の令和2年12月定例会が開催され、さまざまな議題が取り上げられた。特に注目の集まったのは、コロナウイルス感染症対策としての児童生徒や後期高齢者への施策や、教育環境の改善についての議論であった。
教育長の中田雅喜氏は、児童生徒をコロナウイルスから守るための施策を説明し、現在までに三重県で小学生18人、中学生21人が感染したと報告した。具体的には平常時における感染防止指導や、マスク着用、手洗いの徹底などを実施し、学校の教師や保護者が協力して感染拡大を防いでいるという。青少年だけでなく、高齢者の健康にも配慮した予防策が求められる中、この問題は市民全体に強い関心を呼ぶ内容となっている。
次に議論されたのは、マンホールトイレの設置状況である。上下水道事業管理者の西川昌宏氏によると、松阪市には150基のマンホールトイレが設置されており、来年度もさらに設置予定であるが、未設置の地区も残っており、後の対応が求められる。特に、後期高齢者や交通弱者に対する交通機関の確保についても意見が交わされ、デマンドタクシーの導入が複数回提案された。
また、少人数学級に関しては、文部科学省の呼びかけもあり、全国的に関心が高まっている問題である。市としては現在、全体の約40％の学校で導入が進んでいるというが、さらなる数の拡大が求められている。教職員の負担を軽減する施策とともに、児童の相互支援を養う教育環境の整備が重要視されている。
このように、松阪市の定例会では市民、教師や教育者、地域住民を含めた連携の重要性が強調された。市としては今後の乗り越えなければならない課題に対し、行政の柔軟な対応と市民の理解を同時に深めることが必要であると言える。
市民にとっても耳馴染みのある問題を取り上げる重要な場であった。本市としては、今後もこのような取り組みを通じて、より良い教育環境の構築に努めていくべきである。