令和元年6月第2回松阪市議会定例会が開会した。会期は今回から7月11日までの22日間と決定された。
この会議では特に、令和元年度松阪市一般会計の補正予算第2号が中心的な議題に。副市長の山路茂氏は、歳入歳出予算総額に2億5322万8000円を追加すると説明した。追加の内容には、幼児教育・保育無償化に関する経費が含まれているという。
補正予算は主に教育関連の経費調整を目的としており、具体的には、来る10月からの幼児教育無償化に向けた事業が含まれ公費負担が増加する。
さらに、今回の補正予算には他にも、介護保険事業、競輪事業特別会計などの予算も計上される。令和元年度松阪市競輪事業特別会計補正予算では、歳入歳出予算に4億4007万6000円を追加し、総額141億6596万円とする。一方、介護保険事業補正予算では、低所得者世帯に向けた保険料の軽減を強調している。
議案は多数あったが、特に認定こども園制度導入に向けた条例の制定が注目を集めた。こども局長の薗部功氏は、各園の保育所型認定こども園への移行を報告し、その詳細な手続きについても説明した。
このほか、教育長の中田雅喜氏は、幼稚園管理費及び私立幼稚園費の補正を提案。すべての教育関連事業が無償化の影響を受けるが、今後の運用について慎重に見守る必要があると述べた。
議論は円滑に進み、特別会計の各補正予算や条例改正案についても原則的に承認を得る見込み。但し、詳細な審議が必要とされる議案も残っていた。そのため、議会閉会後の詳細な資料準備などが求められる。
次回の議会は6月25日に予定されており、さらに詳細な議論が行われることになる。市民の関心が高い中、議会運営が順調に進むことが期待されている。