松阪市の令和2年度予算が発表され、多くの重要な議案が上程された。特に一般会計予算として713億6,500万円が計上され、若者支援や高齢者ケアの強化が重要な焦点となった。市長の2期目のスタートを飾る予算には、これまでの政策を継続‐進化させる姿勢が見て取れる。
新型コロナウイルスの影響が懸念される中での予算編成には、坂口秀夫議員が強調した地域経済への影響や市民の安全への配慮が反映されている。坂口議員は、新型コロナウイルス感染拡大に備えた施策を重視しなくてはならないと指摘した。
特に、竹上市長が示した予算のポイントとしては、1期目から続けるスピード感を持った施策推進が挙げられる。竹上市長は「全ての世代が住みやすい、元気なまちにするために新たな施策にも進化する必要がある」との意気込みを示した。市内の高校生らが実施した調査によると、大学誘致に関する希望が高まっていることが分かり、就学支援や留学生受け入れの方針も前向きに検討されている。
また、松阪市では林材業の振興も重要なテーマの一つとされている。今年度標準的な木材の利用促進と、公共建築物への松阪産材の活用を進めることが市の方針となっている。市の取り組みが林業の発展に寄与し、持続可能な森林経営へとつながることが期待されている。
最後に、災害時に機能する防災対策の整備についても言及があった。特に2か所に建設予定の津波避難施設の整備や、住民協議会との連携強化が求められている。複数の意見を交えた積極的な市民参加の姿勢が、今後の防災対策の鍵となるだろう。市民が安心して生活できる環境を整えるため、こうした予算案がしっかりと実行されることが求められている。