令和4年9月7日、松阪市議会の定例会が開催され、重要な議題が一括で審議された。
会期は43日間と設定され、令和3年度の決算および補正予算に関する議案が中心となる。
特に市長の竹上真人氏は、令和3年度の一般会計歳入決算額が802億円、歳出決算額が779億円であったと報告し、財政状況の良好さを強調した。特に新型コロナウイルスに対応した施策が評価された。
竹上市長は、「令和3年度は新型コロナウイルス感染症への対応に終始した一年であったが、東京オリンピックにも出場した選手たちが松阪市民に希望を与えた」と振り返った。また、臨時交付金を活用した独自事業により、多くの施策を実施したことも報告された。
次に、「令和3年度松阪市水道事業決算」の報告が行われ、上下水道事業管理者の長谷川浩司氏は、事業収益が約37億円、純利益が約3億円と報告し、収支決算の結果も良好であったと述べた。給水人口が減少していることが影響を及ぼしているが、経営状況に問題はないとされ、資金不足比率が計算されない状況が維持されていると説明した。
また、公共下水道事業についても同様に利益を挙げており、事業収益が約47億円、純利益は約5億円と好調であった。
一方で市民病院事業では、竹上市長が新型コロナウイルスに関する補助金が収益を大きく増加させたことを報告した。14億円の純利益は、13年連続の黒字となっているとした。その一方、山路茂副市長は医療人材の確保に課題がさらに残っていると指摘した。減少する入院患者や外来の減少が影響を及ぼしている。
今回の会議では、改善すべき点や課題も指摘され、引き続き市民の安心と安全を守るための政策が求められている。今回の議会は、松阪市の財政事情と今後の方針を示す重要な機会となった。