松阪市の定例会では、さまざまな重要なテーマについての議論が行われた。特に、資源循環型ごみゼロ社会の実現に向けた取組が注目を集めた。市長の竹上真人氏は、松阪市におけるごみの減量と資源化の推進が重要であるとし、清掃行政担当理事の小林努氏は、令和4年度の総ごみ量が前年より減少し、特に家庭系と事業系ごみがそれぞれ3.24%、8.19%減少したことを報告した。これに対し、さらなる減量化へ向けた施策の重要性が指摘された。
また、地域資源の活用と市民参加による循環社会の構築を目指す意義も強調され、小林氏は松阪市が食品ロス削減にも取り組んでいることを述べた。生ごみの堆肥化を進める試みや、地域の活動団体との連携が具体的に紹介され、市民にも積極的な協力が求められた。
鈴の森公園そばに新設された文化財収蔵庫についても言及し、教育長の中田雅喜氏は、環境整備に向けた取り組みや地域住民との協力関係の必要性を確認。一方、新型コロナウイルス禍においても子どもたちの学ぶ環境の向上が求められる中、教育現場での取り組みが始まっているとの報告があった。
結婚支援については、松阪市が実施する出会いサポート事業や婚活イベントが議論され、特にマッチングアプリの活用が期待されている。子育て支援とも連動した新たな展望も見られ、市長は「公民連携の重要性」を訴えて、地域の結婚支援の取り組みが進むことに期待感を示した。