松阪市の令和3年2月定例会が開催された。
議事は主に令和3年度のそれぞれの一般会計予算を扱い、議案は全12件が上程された。この中で、市民からの熱心な質問が相次ぎ、特に高齢者や医療、公共交通の質向上に関心が寄せられた。
濱口高志議員は、南三重地域における活性化について質問した。特に大学誘致の意義について疑問を呈し、地域の若者定着のための施策に注目した。家城斉和企画振興部長は、南三重地域若者地元定着推進事業費について触れ、協議会が設立された経緯や現在の取り組みについて説明した。
介護事業においても、予算の引き上げが示され、要護者数の増加が影響を与えたとされる。健康福祉部長の薗部功は、給付費の増加が背景にあり、保険料の引き上げについて説明。具体的には、令和3年度予算案においては1.4%の引き上げが見込まれているが、利用者には依然として高い負担であることを指摘した。
また、公共交通に関連して、松阪市が超高齢社会交通弱者対策調査検討事業を行う中で、内山次生産業文化部長がデマンド型交通の意義を強調しました。加えて、松阪地区における再編が必要との見解が示された。
さらに市民病院では、新型コロナウイルス拡大の影響で医療体制の整備が求められ、退職者数の増加が懸念されています。この中で、看護師の待遇改善や医療従事者への配慮が急務であるとする意見も出されました。
全体にわたり、議員からは地域が求める医療や介護、公共交通の確保がしっかりとサポートされるような予算の重要性が訴えられ、より良い住環境づくりを目指す姿勢が強調された。