令和2年12月17日、宇治田原町議会において第4回定例会が開かれた。議会では、複数の議案が一括で採決され、いずれも原案通り可決された。
主要議案として、宇治田原町公平委員会委員の選任に関する議案が挙げられた。この議案は議長の谷口整氏が進行し、質疑および討論が行われなかったことから、即時に採決に移行された。その結果、賛成全員で原案が可決された。
また、教育委員会委員の任命については、山本精議員が反対討論を行った。彼は、杉野三千代氏の過去の任命に関して住民からの意見が考慮されていないと指摘した。これに対し、原田周一議員が杉野氏の再任に賛同し、教育委員が果たすべき役割や責任に言及した。最終的に教育委員会委員の任命は賛成多数での可決となった。
議案第92号、宇治田原町インターチェンジ周辺環境保全特別用途地区条例の一部改正においても全会一致で可決された。この条例改正は地域の環境保全を目指しており、議員からの質疑は無かった。
続いて、令和2年度の補正予算案(第4号)を含む複数の補正予算が提案され、予算特別委員会所管の下、各議案が順に可決された。特に、一般会計補正予算では新市街地連絡道路整備事業の減額が話題となり、前年度を上回る寄附を得る見込みも発表された。
閉会前に西谷信夫町長は、議会および町民に対して職員が逮捕された件について深く謝罪し、再発防止に向けた取り組みを表明した。また12月議会で可決された新たな条例や予算の適正な執行を約束した。議会は、特に住民の信頼を回復するための努力を続けると強調した。年末の閉会の挨拶において町長は、来年に向けた期待を述べつつ、町民の健康を願った。
このように、今回の議会では市民の生活に直結する重要な議案が多数可決され、町の今後における運営に影響を与えることが期待される。