令和5年9月4日、宇治田原町で全員協議会が開かれ、各委員会からの視察報告が行われた。
まず、原田周一総務建設常任委員長は、同委員会の高知県・徳島県での視察について報告した。特に高知県佐川町での自伐型林業においては、山林が広がり、森林資源の持続的利用が進められていることが強調された。特に、宇治田原町と似た地形であることから、地域における資源管理の重要性が浮き彫りとなったと述べた。佐川町の取り組みでは、地域おこし協力隊の雇用が行われ、地元の木工加工や高所作業が行われており、彼らはアルバイト等で生活を支えているという。
次に訪問した徳島県神山町について、馬場哉文教厚生常任委員長が報告。神山町では、光ファイバー網の整備推進により、移住者を増やしている点が紹介された。特に、インターネットを利用した働き方が注目され、彼らが創業する環境が整っていることが新たな人口増加の要因であると考えられている。また、美咲町での福祉施策についても言及し、地域連携の重要性が再認識された。
さらに、議会連携や地方創生について、各議員から意見が交わされ、活発な議論が展開された。特に、藤本英樹議員が佐川町のポストのラッピングに触れ、宇治田原町のアピール方法についての提案を行った。地域資源の有効活用と観光産業の振興が期待されるところである。対して、城南衛生管理組合については、宇佐美まり議員が報告し、新庁舎基本計画の進捗状況が確認された。
結論として、全員協議会では、地域の林業や教育に関する視察結果をもとに、地域振興策を一層進めるべきとの意見が強まった。今後の行動予定や、次回の全員協議会の日程も案内され、参加を呼びかけられた。