令和5年8月9日、宇治田原町全員協議会が開催された。議題の中心は、元職員の逮捕に関するものである。
西谷信夫町長は、元職員の光嶋隆氏が官製談合防止法違反の容疑で再逮捕されたことを報告した。この逮捕は、光嶋氏が職員であった時期に起こった別の事件に関連しているという。
光嶋氏は、過去にも官製談合防止法違反と加重収賄の容疑で逮捕され、同年12月に懲戒免職処分を受けていた。光嶋氏の逮捕は町政への信頼を大きく損ねるとして、西谷町長は関係者に深く謝罪した。また、町では信頼回復に向けた入札制度の見直し等、再発防止策を講じていたことも強調した。
副町長の山下康之氏は、今回の事件について説明を行い、元職員の光嶋氏が関わった中央公園造成工事の入札において、非公表の設計金額を漏洩したとして逮捕された経緯を報告した。入札に参加した木津川道路株式会社の工事についても言及され、適正に実施された旨が述べられた。
議員からは、光嶋氏の逮捕に関する問題提起や、今後の再発防止策についての質問が相次いだ。特に、光嶋氏が逮捕されてからの町との関係について、今西利行議員が懸念を示した。山下副町長は、光嶋氏とは現在一切関わりがないと述べた。
また、馬場哉議員や上野雅央議員もそれぞれの視点からこの問題を質し、信頼回復につながるような検証等を求めるコメントがあった。最後に、西谷町長は関係機関との連携を強化し、町政への信頼回復へ向けて努力していくことを約束した。
このように、逮捕に関する一連の議論は、宇治田原町の信頼回復と町政の透明性に重点が置かれたものとなった。