令和3年3月10日に開催された宇治田原町議会定例会では、疫病の影響を受けた子育て支援に関する一般質問が行われた。
宇佐美まり議員は、子育て支援センターの取り組みについて言及した。新型コロナウイルス感染症の影響で、センターでは事業縮小中であるが、スタッフによる電話相談やポスティングを行い、家庭の見守りを続けてきたと、清水子育て支援課長は述べた。
また、宇佐美議員は、センターの役割が増す中で、今後の取り組み方針についても質問した。山下康之副町長は、地域センターの多機能化と、妊娠から子育て期までの支援を強化する計画を説明。具体的には、保健センターとの連携を図り、ソーシャルメディアを活用した情報発信を行うとした。
次に、田中翔子氏が中学校の部活動に関連する質問を投げかけた。維孝館中での部活動について「現在の競技は生徒のニーズを満たしているか?」と疑問を持った。岩井直子学校教育課長は、外部団体との連携が進んでいるとし、自家製の部活動がない競技では生徒数が減少していると指摘した。
特に、過去に剣道部が存在した背景を持つ馬場哉議員は部活の復活を求めた。町長は、生徒と指導者の確保は重要課題であると反応しながらも、しっかりと研究していく意向を見せた。
また、森山高広議員は宇治田原町の財政について触れた。特に、将来的な財政基盤の健全性について西谷町長が意見を述べた。今後の施策には、住民の理解を得た中での事業評価が不可欠とされ、町全体で財政健全化に向けて協力する旨が伝えられた。
宇治田原町の議会は、子育てや教育、財政面での持続可能な発展に向けた取り組みの重要性を確認し、透明性の高い行政行動を求める声が高まった。次回の会議では、さらなる議論が期待される。