令和2年12月8日に開催された宇治田原町議会定例会では、数件の重要な議題が議論された。
まず初めに、保険者機能強化推進交付金に関する取り組みが報告された。令和2年度の交付額が104万7,000円であることが明らかにされ、その用途として地域包括支援センターや介護予防事業が挙げられた。健康対策課の立原信子氏は、特に介護予防に向けたリハビリ専門職との連携の重要性を強調し、町の高齢者が自立した生活を営むための支援を続けたいと述べた。
次に、文化財の保護についても多くの関心が寄せられた。教育長の岩井直子氏は、本町の文化についての教育が行われる一方で、観光資源としても文化財を活用していることを強調。特に、地元の歴史行事に触れる体験が重要であり、郷土愛を育む上で不可欠であると述べた。さらに、現在活動している観光ボランティアについても触れ、新規会員の募集と育成の重要性を指摘した。
また、コロナウイルスの現状についても深刻な状況が報告され、町内では現在まで感染者が確認されていないものの、周辺地域の感染状況に警戒が必要であるとされた。健康福祉担当理事の黒川剛氏は、住民に対し引き続き感染防止対策を呼び掛けた。
最後に、公共施設についても議論された。旧庁舎の解体後の活用方法について、地域住民の意見を反映させた施策を進めるべく、透明性のある入札方式の検討が不可欠であると述べられた。