令和2年12月9日、宇治田原町議会は定例会を開催し、重要な決議を行った。
まず、議会では官製談合事件について、町長の西谷信夫氏が重大な発言を行った。光嶋隆・総務課付理事が逮捕された事実を受け、町政に対する信頼を大きく損なったと認め、謝罪の意を表した。町長は、職員のコンプライアンスに対する責任の重大さを強調し、事件の厳正な対応および住民の信頼回復に向けて取り組む姿勢を示した。
続いて、議会運営委員会の馬場哉委員長は、重大事件等調査特別委員会設置についての決議案を提案した。この特別委員会の目的は、事件の事実確認および再発防止を検討することであり、町政の信頼回復に寄与することを旨としている。特別委員会は12名の委員から構成され、調査の遂行にあたることが決まった。
次に、決議第4号が上程され、官製談合事件の再発防止を求める決議案が提案された。委員長の浅田晃弘氏は、事件が町政に大きな衝撃を与えたことを指摘し、特別委員会設置の必要性を訴えた。また、町長に対しては、事件の徹底検証およびさらなる再発防止策を講じることを求めた。これに対して、議会は全員一致で賛成し、可決された。
今回の一連の決議は、町民の信頼を回復し、再発を防ぐための重要なステップとなるだろう。議会は、引き続き町政の監視機能の強化に向けて努力していくと表明しており、今後の動向が注目される。