令和5年9月4日に宇治田原町議会定例会が開催された。
会期は本日から9月27日までの24日間に決定した。議長の浅田晃弘氏は開会の挨拶の中で、町民への感謝の意を示し、今後の議論への理解と支援を求めた。
西谷信夫町長は、台風による被害がなかったことを報告しつつ、全国各地の大雨被害へのお見舞いの言葉を述べた。また、過去の不祥事に対する謝罪と改善策を強調し、住民の信頼回復を誓った。この点について、町長は「職員一人一人が改革の原点に立ち返り、透明な行政を確立する」と述べた。
その後、討議に移り、議案第60号の「宇治田原町監査委員の選任について」が提出された。町長は本多八朗氏の再任を求め、同氏は人格と知識に優れた監査委員としての適任であると評価した。
さらに、議案第48号から第53号にかけては、今年度の補正予算が提案された。一般会計の補正予算には、一部年分の補正や新型コロナウイルスワクチン接種のための追加費用が含まれている。総額は約4億円となり、町の様々な施策が影響を受ける可能性があるとされている。
特に新型コロナウイルスワクチン接種に関連し、459万9,000円の追加が必要となる。また、介護保険特別会計の補正も承認を受け、返還金の調整が行われた。これにより、歳出は6億円を超える規模となっている。
また、令和4年度の決算も併せて審議され、各会計の収支は好調であり、黒字化が進んでいることが報告された。藤本英樹監査委員は決算審査意見書を提出し、健全な財政運営に向けた努力が評価されながらも、今後の人口減少や財政状況の厳しさも指摘した。
本議会の最後には、決算特別委員会の設置が決定された。次回は9月7日に開かれる予定で、委員による詳細な審議が行われる。