令和3年第1回宇治田原町議会定例会が開催され、議案に関する重要な議論が行われた。
特に注目を集めたのは、令和3年度の予算案に関する議論である。西谷 信夫町長が「未来へReスタート 持続可能なまちづくり予算」と題し、重要施策への予算配分を説明した。全体予算は前年度比14%減となり、49億9,900万円が計上されている。
予算編成では、町税が3.4%減収する影響を受け、歳入の見込みを厳しく判断した。その中で、国庫支出金は新型コロナウイルス感染症対応の交付金が増加し、12.9%減の見込みとなった。特に、新型コロナウイルス関連の施策は依然として優先順位が高く、生活支援や医療サービスに必要な経費が重要視された。
また、議案には14件の補正予算も含まれ、特にうじたわらっ子家計応援事業や地域公共交通支援事業が紹介された。西谷町長は「住民の生活を支えるための施策を優先して進める」と強調した。
このほか、議案第14号として人権擁護委員候補者の推薦も提案された。高田美智子氏が再推薦されることになり、過去の功績が評価されている。
介護や地域密着型サービスにかかわる複数の条例改正も同時に行われ、条例改正による感染症対策や高齢者虐待防止が求められる事例が多く見られる。これにより、地域の福祉体制が一層強化されることが期待される。
指摘される経済状況の厳しさとCOVID-19の影響を受けつつも、町としての持続可能な発展や住民福祉の充実に注力していく姿勢が示された。今後の会議で各議案について慎重な審議が求められる。