令和元年第2回宇治田原町議会定例会が6月12日に開催され、議員らが様々な重要テーマについての質問を行った。
議題の一つに、山本 精議員が提起した交通安全対策が挙げられる。この地域の交通安全に関する具体的な問題が照らし出された。特に宇治田原大石東線の新名神高速道路岩山地区工事現場付近は事故の危険が高いという指摘があり、信号機設置の要望が再提出された。青山 公紀総務課長は、信号機設置の要望は既に京都府田辺警察署を通じて行われていると答えたが、設置の優先順位は交通量や道路状況に依存しているとして、継続的な要望が必要と強調した。山本議員は交通量の多さを挙げ、信号機の設置によって安全性が高まると訴え、関係機関への要望の強化を提案した。
次に、山本議員は町道郷之口岩山線や町道郷之口湯屋谷線における安全対策についても質問した。特に、快速運転が横断を困難にする状況が懸念されており、速度規制や街頭啓発の必要性が指摘された。青山課長は、交通対策協議会による街頭啓発活動を通じて、安全運転を呼びかけていると述べた。
山本議員が提案した取り組みは、効果的な安全対策の一環として、教育や啓発活動が重要であることを示唆した。
環境問題にも焦点が当てられた。山本議員は自然環境保護のため、里地里山条例の制定を求めたが、谷出 建設環境課長は現在のところ制定を考えていないと回答。一方で、町は自然環境との調和を目指した開発方針を考慮し、エコパートナーシップの強化に取り組む意向を示した。
原田 周一議員は新庁舎建設に関して監査請求が出された件について質疑を行った。副町長の山下 康之氏は、その請求が棄却されたことを述べ、今後も住民との合意形成を重視しつつ、新庁舎の建設を進める方針を強調した。また、教育長の奥村 博己氏は不登校児の現状に言及し、家庭教育支援の重要性を指摘。教育委員会としては今後もその支援を深化させていく意向を示した。
この議会では、住民の安全を第一に考えながら、交通、安全、環境、教育問題など多角的な視点で質問が展開され、議員たちは町の未来に向けた重要な議論がなされる場となった。