令和2年9月7日に開催された宇治田原町全員協議会において、行政の報告や新型コロナウイルス感染症対策が議題に上った。
各議員の提案を受け、現況や今後の施策について議論が活発に行われた。この会議では、建設工事に関する契約状況が詳細に報告され、総務課所管の携帯電話網を活用した情報伝達システム整備工事や中央公園造成工事が進行中であることが強調された。
企画財政課長の村山和弘氏は、「携帯電話網を活用した長距離スピーカーの増設が進められており、これにより情報の伝達が円滑になる」と述べ、業者の選定や契約金額に言及した。
次に、山下康之副町長は新型コロナウイルス感染症の予防策について語り、町では現在感染者がいないとの報告をした。これは住民の協力によるものであり、各種イベントの中止や縮小が行われたことも具体的に示した。特に、中学校の体育大会や修学旅行等が中止され、多くの市民イベントが影響を受けている。
教育長の奥村博已氏は、修学旅行の延期について、子どもたちの安全を最優先に考えた苦渋の判断であることを説明した。また、中止された他のイベントについての影響についても懸念が示された。
この中で、議員の垣内秋弘氏は、事業の中止がもたらす影響について注意を促し、今後の方針についての明確な基準を設定することの重要性を指摘した。この意見に対して、山下副町長は、様々な観点から判断が行われていることを強調し、しっかりとした基準を持って対応していく旨を述べた。
さらに、各種事業の改善提案もあり、松本健治議員は、維孝館の文化発表会をネット中継する方法について検討を迫った。この提案に対し、教育長は様々な技術的な課題があるものの、対応の検討を行う意向を示した。
他にも、ふるさとまつりの中止に伴う代替案の検討が情熱的に議論され、地域の魅力を発信するための新しいあり方の模索が始まっている。
この会議は、今後の行事や施策について市民と議会の意見が直接交わされる場となり、感染症対策を踏まえた新たな取組に向けた定期的な議論の重要性が再認識された。