令和2年6月4日に宇治田原町全員協議会が開かれ、複数の重要な議題が取り上げられた。
この中で特に注目されたのは、新庁舎に関連する報告である。山下康之副町長は、予定していた新庁舎竣工式を新型コロナウイルス感染症の影響を受け、日時を変更し、規模を縮小する方針を示した。新たな日時は、令和2年7月11日午前10時であり、自治功労者や区長、工事関係者を招待して行われる。その際、町長と議長からの挨拶の後、除幕式や感謝状の贈呈も行われる予定である。
内覧会についても触れ、今回の竣工式に出席する方々には、工事完成後の新庁舎の内部をいち早く見る機会を提供する。特に、密を避けるために3班に分け、1時間ごとに内覧を行う措置が取られる。
さらに、7月27日には新庁舎の開庁式を実施予定で、これは通常業務のスタートでもある。ここでも町長や職員が一同に揃い、業務開始の準備が進められていることが伝えられた。
次に、山下副町長は新庁舎建設の寄付金集計について報告も行った。この事業は昨年からの取り組みで、住民の皆さんからの支援を受けており、寄附件数は179件、総額は7189万円に上ることを明らかにした。内訳としては法人から4123万円、個人から3066万円が寄附されており、地域の方々からの温かい支持を受けていると強調した。
また、建設工事等請負契約の状況について矢野里志企画財政課長から報告があり、南北線道路工事の請負契約金額が1388万2000円であることも伝えられた。この工事は5月9日から始まり、6月30日までの期間の予定である。
その後の質疑応答では、馬場哉議員が芳名プレート設置の詳細について質問した。これに対して光嶋隆建設事業部長が、設置場所やサイズについて具体的な説明を行うなど、活発な意見交換が展開された。
このように、議会では新庁舎に関する進捗がしっかりと議題に上げられ、今後のスケジュールに対する理解が深まった。なお、今後は視察の取りやめや、外部からの視察受け入れを控えることも確認され、現在の状況を踏まえた運営の重要性も再確認された。