令和5年第1回宇治田原町議会定例会が3月29日に開催され、予算案や条例案の採決が行われた。特に注目されたのは、予算案や関連する条例について全議案が賛成多数で可決された点だ。
議案第5号の令和5年度一般会計予算については、賛成多数で可決された。議長の浅田晃弘氏は、予算の重要性に言及し、住民生活の支援を強化するための各施策が含まれていることを強調した。
この予算案には、子育て支援や地域資源の活用を通じた移住促進施策も盛り込まれており、地域振興への期待が高まる。議員からは物価高騰やコロナ禍で影響を受けた住民への支援策が求められている中、町の取り組みへの理解を促す意見もあった。
また、個人情報保護に関する条例や教育ICTに関する意見書など、多岐にわたる議案が審議された。個人情報保護法施行条例を新たに制定することが決まったほか、教育環境の整備を目的とした意見書も全会一致で可決し、政府に恒常的な国の支援策を呼びかけることが確認された。
さらに、職員の定年規定を見直す条例案や会計年度任用職員の給与改正に関する議案も可決され、職員の働き方改革への取り組みが進むことが期待される。