令和3年第3回宇治田原町議会定例会が開会した。この会議では、町の行政運営に関する重要な議案が討議される予定である。
特に注目すべきは、令和3年度の一般会計補正予算に関する議案で、補正額は約1億6743万円にのぼる。これには、旧役場庁舎の解体工事費や新型コロナウイルスの影響を受けた中小企業への支援にかかる費用が含まれている。
西谷信夫町長は挨拶で、新型コロナウイルス感染拡大による厳しい状況について述べつつ、住民福祉向上への取り組みを強調した。また、経常収支比率の改善を報告し、今後の行財政改革に向けた姿勢を明らかにした。
さらに、自治功労者への表彰も行われ、議案第41号から第45号までの5件が一括上程された。特に、谷口昭弘氏や谷川利明氏など、長年にわたり町の発展に貢献してきた個人が表彰される予定である。議員は、全員一致でこれらの表彰について賛成した。
次に、固定資産評価審査委員会委員の選任に関する議案も提案され、多くの委員が再任されることが考えられている。これにより、組織の安定性が維持され、町の財産評価の透明性が高まることが期待される。
また、令和2年度の各会計決算認定に関する報告もなされ、特に一般会計の歳入歳出差引残額の黒字決算を強調した。監査委員からも決算審査の結果が報告され、全体的に良好な評価を受けている。
最後に、決算特別委員会が設置され、具体的な審査作業が開始されることになる。このように、議会の開催は町の行財政に関する重要な議論の場であり、将来のまちづくりに向けた方針が決定される場でもある。議員らは、住民福祉の向上を目指し、今後とも積極的に取り組む意向を示している。