令和5年3月8日に開催された宇治田原町議会定例会では、地域の防災や公共交通についての重要な質問が交わされた。
宇佐美まり議員が初めに触れたのは、ため池管理事業についてである。彼女は、全国的に老朽化が進むため池の安全管理と住民への情報伝達が必要だと訴えた。また、本町ではため池ハザードマップ作成を進めており、具体的な活用方法について問いかけた。これに対し、田村徹産業観光課長は、地域住民や管理者への周知に努めると答え、さらなる進捗報告を行った。
次に、地域公共交通についてお尋ねがあり、宇佐美議員は、高齢化社会における交通の重要性を指摘した。彼女は、運賃の無料化や運行方法の見直しについて意見を述べ、町での利用促進施策を求めた。これを受け、垣内清文建設事業担当理事は現状を説明し、必要な移動手段の確保に向けた姿勢を示した。
また、榎木憲法議員の質疑では、施政方針やコロナ関連対応について話が展開された。町長は、デジタルトランスフォーメーションの推進や子育て支援を強化し、町の未来を見据えた施策に取り組む意向を示した。これにより、地域活性化を図る考えが強調された。さらに、学校校舎の維持修繕計画についての質問に対しては、進捗状況として、洋式トイレの改修が計画通り進んでいるとのことだった。
最後に、山本精議員は業務継続計画について改めて聞き、議場の改善点を指摘した。青山公紀総務課長は、庁舎機能が強化された新庁舎での業務継続が見込めるとしつつ、事務の効率についても触れ、今後の防災訓練についての計画も将来的に考慮すると述べた。
総合して、議会では町の将来に関わるさまざまな施策について活発な意見交換が行われ、町の発展を支える議員たちの強い決意が見られた。町の皆様が安全に暮らせるための取り組みが今後も続いていくことが期待される。