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宇治田原町議会が介護保険制度改善の意見書を否決

宇治田原町議会が介護保険制度の改善を求める意見書を否決。高齢化社会における介護問題を再確認。
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令和4年12月19日、宇治田原町議会定例会が開かれ、重要な案件が討議された。

この日の焦点は「介護保険制度の改善を国に求める意見書(案)」である。出席した山本精議員は、制度の見直しの必要性を強調した。彼は、介護保険制度が開始されてからの22年間における課題を指摘し、「必要な人が必要なときに利用できない状況が生まれている」と述べた。また、コロナ禍が介護事業所の経営難を深刻化させていることも指摘。政府は2024年に向けた改定案で、利用者の負担を増やす方向に進んでいることに危機感を示し、制度の抜本的改善が求められると訴えた。

質疑応答の中で、藤本英樹議員からは、「介護保険制度を持続可能にするために、具体案を示しての検討が必要ではないか?」と質問があり、山本議員は「今この時期に意見書を提出することが重要だ」と答えた。加えて、「制度改定の案が固まってからでは遅い」とも強調した。

議論の結果、提案された意見書は賛成少数で否決されることとなったが、高齢化社会における介護問題の重要性は再確認された。

その他の案件も進行した。議案第58号「宇治田原町公平委員会委員の選任について」は全会一致で可決。議案第49号の「押印の見直しに伴う関係条例の整備に関する条例」及び議案第53号「宇治田原町議会議員及び町長の選挙における選挙運動の公費負担について」など、複数の重要な条例も可決された。特に、押印の廃止に向けた取り組みは、今後の行政手続きに大きな影響を与えるものと期待される。

さらに、財政状況が厳しい中での特別職の給与改正について、山本議員が反対意見を表明。彼は、町長等の給料が引き上げられることについて、「矛盾がある」と強く非難した。こうした意見の相違も、議会のダイナミズムを形作る要素となっている。

定例会は無事に閉会し、今後も住民の声を反映した議会運営に期待が寄せられている。西谷信夫町長は、今後の町政についての見解を示し、議会からの意見をしっかりと受け止め、前向きに取り組んでいく姿勢を明らかにした。

議会開催日
議会名令和4年第4回宇治田原町議会定例会
議事録
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