令和3年第1回宇治田原町議会臨時会では、重大事件に関する調査委員会の設置と補正予算についての審議が行われた。
議案第2号の宇治田原町重大事件等調査委員会設置条例が、全会一致で可決された。委員長の浅田晃弘氏は、設置される委員会の議事録は公開され、必要に応じて非公開の会議も想定されていると説明した。また、住民への報告もプライバシーに配慮しつつ実施する意向を示した。委員会の設置は、町から独立した形で行われ、調査権を持つことも強調された。
今西利行議員は、今回の事件が町政始まって以来の重大であると述べ、綿密な調査と過去への遡及も求めた。特に、福祉部長など幹部職員による不正の背景も明らかにする必要があると訴え、町民への信頼回復に向けた取り組みを強調した。
次に議題に上がった議案第1号、令和2年度宇治田原町一般会計補正予算(第5号)も全会一致で可決された。予算特別委員会の馬場哉委員長は、委員に弁護士を予定していることについて、弁護士費用の算定がまだ確定していないことを述べた。
また、閉会中の継続調査の申し出についても異議なく決定した。今回の臨時会には、新庁舎開庁以降、困難な財政状況において、さらなる支援が求められる中、数々の議題が提案された。
西谷信夫町長は、今回の重大事件に対し、管理監督責任の重さを述べ、今後の取り組みを約束した。町政への信頼を早急に回復し、「ふるさと宇治田原」を次世代に繋げるため、全力を尽くす姿勢を見せた。