令和4年3月3日、宇治田原町第1回定例会が開催された。
今回の議会では、会期の決定から令和4年度の予算案まで多岐にわたる議題が取り上げられた。特に注目されるのは、令和4年度の一般会計予算案だが、先に人権擁護委員候補者の推薦が行われ、町長の人選に対して期待が寄せられた。西谷信夫町長は、候補者の潮見博司氏と中田寿美代氏について、その人格と地域貢献の実績を強調した。
また、町長は今年度の一般会計補正予算、さらに令和4年度の予算概要について詳細な説明を行った。「つながる未来へ みち ひと創造予算」と題された予算案は、前年度比3.3%増の51億6,500万円を見込むもので、持続可能な町づくりに向けた多様な施策を含んでいる。
具体的には、経済対策や新型コロナウイルス感染症への対応がしっかりと反映されている。新型コロナウイルス対策では、ワクチン接種の加速化や、感染者への生活支援が不可欠なテーマとして強調された。また、町長は幼児教育や健康づくりに力を入れる姿勢を明確にし、教育環境の巨大な変化に応じた適応策が必要であるとの見解も示している。
西谷町長は、人口減少が進む中での地域活性化の重要性も指摘。町の隣接地域への公共交通網の整備に注力する一方で、「関係人口」の拡大を図ることが重要であると考えている。 認知度向上を目指し、町の特産品や地域ブランドのプロモーション強化を進めることでも、持続可能な町づくりを実現したい思いが表れた。
今後の審議では、議案が予算特別委員会に付託され、慎重な議論が展開される予定である。議会は次回、3月8日に開かれることになっており、その際には質疑応答も行われる見通しだ。