令和2年12月の宇治市議会で、松村淳子市長が新型コロナウイルス対策や地域振興についてさまざまな意見を述べた。特に、コロナの影響で市民生活が苦境にある中、市長は医療従事者や関係者へ感謝の意を表しながら、感染拡大防止策が重要であるとの考えを強調した。
新型コロナウイルスの影響で、宇治市の感染者数は過去最大となり、市民の不安は高まる中で、宇治市では年末年始に向けた感染防止対策を発信した。市長は「医療、介護、福祉事業への支援を強化し、持続的な対応を行う」と述べ、市民に向けてのメッセージを発信した。市内における角谷陽平議員や鈴木崇義議員からも、ウイズコロナ、アフターコロナを見据えた施策が必要だとの意見が出された。
また、宇治市の現状分析において松村市長は、人口減少、少子高齢化による課題などを挙げ、地域での支援や子育て環境の整備が急務であると考えている。特に「人口が減少する中で、特に20代の若者の流出が問題」と述べ、街の魅力向上に向けた施策が重要であると強調した。
次に録音された議事の中で、児童虐待に関する詳細な議論が行われた。鳥居進議員が「虐待通報数が増加している現状を踏まえ、宇治市としての具体的な対応が求められる」と訴えたのに対し、松村市長は「児童虐待の件数は増加しており、未然防止策の強化が重要だ」と答え、福祉保護の全部を担う体制の構築へと取り組む意向を示した。また、チャイルド・デス・レビュー制度についても市の対応を進めるとした。
行政改革については、松村市長が「人材育成こそが必要」と述べた。若手職員によるプロジェクトチームの設置に加えて、業務の効率化やデジタル化の推進が求められている。今後も国の動向を注視しつつ、各部署が連携して取り組むことの重要性を訴えた。
最後に、スポーツ振興に関する話題も上がり、市長からは「学びの場としてのスポーツ環境を整備し、市民参加型のイベントを通じて地域が活性化することを目指す」との声が伝えられた。